上司がいないと回らないチームを、どう変える?
確認や判断が上司に集中しているとき、何を共有すればよいか。本村響氏の公開講座のテーマを手がかりに、判断基準・任せる範囲・日々の振り返りを考えます。
アイドマ・アカデミー 編
メンバーからの確認が重なり、自分の仕事を始める時間がない。任せたいのに、結局は自分が判断している。そんなときは、仕事の渡し方に加えて、迷ったときの判断基準が共有されているかを見直す余地があります。
本村響氏の講座「組織を強くする」は、良い関わりをマネージャー個人の能力で終わらせず、チームの文化にすることをテーマにしています。この記事では、公開されている講座内容から、自分のチームを振り返る手がかりを整理します。
理念を知っていることと、判断に使えることは違う
本村氏の公開講座案内では、理念を掲げるだけでなく、日々の判断や行動に使うことを扱っています。
自分のチームで考えるなら、最近メンバーから相談された仕事を一つ振り返ってみてください。足りなかったのは、顧客や業務についての情報でしょうか。それとも、複数の選択肢から何を優先するかという基準でしょうか。
情報が足りないなら、確認先や情報を渡す方法を整えます。優先順位に迷っているなら、上司が出した答えだけでなく、その判断に至った理由まで話すことが次の支援になります。これは講座のテーマをもとにした編集部の提案です。
任せる範囲も曖昧にしないことが大切です。本人が決めてよいことと、金額や契約条件など上司への確認が必要なことを分けておけば、「自分で考えて」と言われた側も判断する範囲を確かめられます。
朝礼・終礼で、何を共有するか
講座には、朝礼・終礼を文化づくりの時間として捉え、成功事例に加えてチャレンジした事例も共有するテーマがあります。
自分の職場に取り入れるなら、結果の報告に一つ問いを添えるところから試せます。「何をしたか」に加えて、「なぜその行動を選んだのか」を聞いてみる、という方法です。
うまくいかなかった取り組みも、試した理由と、その後に分かったことを分けて話せば、次の判断を考える材料になります。ここで紹介する進め方は編集部の案で、本村氏の朝礼を再現したものではありません。
良い行動を、次の人が使える形で伝える
本村氏の公開案内には、日常の行動に理念を見いだして称賛する「9つの約束賞」が挙げられています。
このテーマを自分のチームで考える際は、褒める相手の名前だけでなく、具体的な行動と、大切にした判断を伝えてみてください。どんな場面で役立った行動かまで分かれば、他のメンバーが自分の仕事に使えるかを考えられます。
ただし、同じ行動がすべての状況で適切とは限りません。形だけをそろえるより、判断の理由を共有できたかを振り返るための提案です。
明日、一つだけ確認するなら
直近で自分が判断した仕事を一つ選び、メンバーに「同じ相談が来たら、何を確認して、どこまで自分で判断するか」を説明してもらってみてください。
説明が難しければ、本人の主体性が足りないと決める前に、必要な情報、判断基準、任せる範囲のどこを共有できていなかったかを確認します。相談が必要な仕事まで、無理に本人だけで判断させるための方法ではありません。
本村響氏の講座で扱うこと
本村氏はアイドマ・ホールディングスで、新人育成と組織づくりを担っています。第3回の「組織を強くする」では、理念を行動に結びつけること、朝礼・終礼、日常の行動への称賛などを扱います。
一人ひとりとの関わり方から考えたい方は、第2回の「仲間を活かす」も関連します。信頼関係の土台となる1on1や、相手が求める関わり方を扱う講座です。
開催日時・受付状況・参加条件は、各講座の案内をご確認ください。
悩み別の関連セミナー
記事で扱った内容は、以下のセミナーでも取り上げています。
上司に判断が集中する状態から、判断基準を共有できるチームに変えたい
関連するテーマ:理念を判断・行動に使うこと、朝礼・終礼、日常の行動への称賛
【全3回 第3回 CULTURE】組織を強くする ― 人が育ち、成果が続くチーム文化のつくり方
セミナーの詳細を見るメンバーとの信頼関係や、相手に合った関わり方を考えたい
関連するテーマ:信頼関係の土台となる1on1、相手が求める関わり方
【全3回 第2回 PARTNER】仲間を活かす ―「この人についていきたい」と思われる関係のつくり方
セミナーの詳細を見る
扱うテーマはセミナーの公開案内に基づく編集部の整理です。演習・個別相談・録画の有無、開催日時、料金、受付状況は各セミナーの最新案内をご確認ください。
関連する講師
出典・関連するセミナー
開催日程・参加条件・受付状況は、各セミナーの最新の案内をご確認ください。
11/4水12:00〜13:00
詳細・申込人事・組織オンライン【全3回 第3回 CULTURE】組織を強くする ― 人が育ち、成果が続くチーム文化のつくり方
本村 響営業領域統括 シニアエグゼクティブ/IR(イノベーションリソース)推進部 統括マネージャー
10/28水12:00〜13:00
詳細・申込人事・組織オンライン【全3回 第2回 PARTNER】仲間を活かす ―「この人についていきたい」と思われる関係のつくり方
本村 響営業領域統括 シニアエグゼクティブ/IR(イノベーションリソース)推進部 統括マネージャー